昭和区川名本町Ⅲ

静光の家

敷地は周囲を建物に囲まれた住宅街。
そのため、最も光を取り込める場所に吹き抜けのリビングを設け、さらに道路側にダイニングを配置し、居住空間が外部へと開かれるように設計した。

グレースケールの静寂なリビングは、吹き抜けからの光が差し込むことで、視界が天空へと抜ける開放的で心地よい場所となっている。
ダイニングキッチンにはスリットサッシを用いることで、程よい光に包まれた上質な空間を演出した。

また床には、グレーを基調とした石目調のフロアを採用。
光をわずかに反射させることで、空間をより広く感じさせる効果がある。

さらに、部分的に素材感のある木目のドアや壁の装飾材を取り入れることで、モノクロームな静的空間に自然な温かみと動きを添えている。

吹き抜けから注ぐ優美な光と落ち着いたインテリアの共演で、上品かつ穏やかな住まいを実現した。