北名古屋市高田寺起返Ⅲ

土間から広がる家

帰宅した住人やゲストを迎え入れる玄関土間は、
一般的に「外と内をつなぐ空間」として活用されている。

しかしこの住宅では、玄関土間を外と内だけではなく「内と内をつなぐ空間」としてデザイン。
土間空間に設けられた建具を開くことで、LDKとホール、和室が一体的につながり、空間の広がりを見せる。
各部屋に異なる表情をもたせながらも、玄関土間から連続性をもたせることで、
シークエンスな空間の変化を楽しむことができる。

日本ならではの玄関土間を再編し、間接照明や梁見せ天井などの要素も組み込むことで、
現代的なモダン住宅へと昇華させた一邸。
空間をつなげることで、お互いの存在を近くに感じられるこの住宅なら、
家族やゲストとの会話が自然と弾み、コミュニケーションも広がるだろう。