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2025.03.27

【2025年度版】名古屋市の住宅補助金の種類や申請方法を解説。

住宅購入時に忘れずチェックしておきたいのが「住宅補助金」。上手に活用すれば、数十万円~数百万円ほどの費用を抑えることができるため、知らないと損する場合もあります。

そこで今回は、名古屋市で利用できる住宅関連の補助金と、全国的に使える補助金をピックアップ。アーレックスで住宅を購入する際に満たしている要件や、必要な対応についてもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

名古屋市にて利用できる住宅関連の補助金

本章では、名古屋市にて利用できる住宅関連の補助金について紹介します。

補助金は主に国土交通省や地方自治体が管轄しており、事業拡大や設備投資などの活動を支援するために支給されるものです。受給には条件があり募集期間も限られているため、情報を正しく理解し素早く申請することが重要となります。

住宅等の脱炭素化促進補助

住宅等の脱炭素化促進補助は、省エネや再生可能エネルギーの活用を促し、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを減らすための支援制度です。

大まかに分けると一体的導入・ZEH・V2H充放電設備・エネファームの4つがあり、補助の対象や補助単価はそれぞれで異なります。

アーレックスにて本補助金を利用する場合、分譲住宅には必要な装備が付いていません。そのため、補助要件の太陽光発電設備・HEMS・蓄電池・V2Hを導入する場合、分電盤やパワコン等の機器を変更・増設するための電気工事が必要です。

費用については、敷地や建物の状況、設備機器によって異なるため、一度アーレックスの担当者へお問い合わせください。

また都市部の狭小物件では、屋外用のパワコンや蓄電池の設置場所がないケースもあり、そもそも導入できない可能性があるため注意しましょう。注文住宅では、お客様からのご要望に応じて建物の計画段階から考慮し、補助要件を取り入れることができます。

本補助金に関する詳細は、名古屋市ホームページの「令和6年度 住宅等の脱炭素化促進補助」の項目に掲載されていますので、あわせてチェックしてみてください。

家庭用燃料電池システム(エネファーム)設置費補助

家庭用燃料電池システム(エネファーム)設置費補助とは、エネファームを導入する際に利用できる補助金であり、以下が対象となります。

●一般社団法人燃料電池普及促進協会にて、
 停電時に自立運転機能が付いた機器として登録されているもの。
●未使用品のもの(移設されたものは対象外)。

本補助金は「エネファームを導入する際に利用できるもの」で、アーレックスで利用する場合、分譲・注文住宅で利用条件が異なります。

アーレックスでの分譲住宅の標準給湯設備はエコジョーズとなるため、エネファームへの変更工事が必要となります。敷地面積や建物の状況、設備機器などによって金額が変動するため、具体的な費用については一度アーレックス担当者へお問い合わせください。
※エネファームとは「ガスを使って発電する家庭用燃料電池」のことであり、エコジョーズは「排気熱を再利用した高効率ガス給湯器」のことです。

なお都市部の場合は、設置場所の兼ね合いで導入できない可能性もあるため注意しておきましょう。注文住宅で利用する場合は、建物の計画段階から考慮して補助要件の取り入れが可能です。

本補助金に関する詳細は、名古屋市ホームページの「令和6年度 家庭用燃料電池システム(エネファーム)設置費補助」の項目をご確認ください。

全国的に利用できる住宅補助金の例

本章で紹介する補助金は、条件を満たせば全国的に利用できる制度です。

特に住宅ローンを組む方は、本項目をしっかりとチェックしておきましょう。あわせてアーレックスでの住宅購入時の活用方法も解説します。

住宅ローン減税制度

住宅ローン減税制度とは、毎年の住宅ローン残高の0.7%が13年間、所得税・住民税から控除される制度のこと。消費税率の引き上げに伴い、住宅を建てる人の負担を軽減するために導入されました。

元々は2024年までの入居が条件でしたが、2024年12月に国土交通省から制度変更について発表があり、2025年の入居でも減税制度が継続される予定です。対象期間は新築かどうかで異なり、新築の場合は13年、新築以外の住宅は10年に設定されています。

控除を受ける場合、「年間の所得金額が2,000万円以下であること」「夫婦でペアローンを利用している場合、それぞれの年間所得額が2,000万円以下であること」が条件として定められているため注意しましょう。借入限度額は長期優良住宅だと5,000万円、ZEH水準のままだと4,500万円となっています。

アーレックスの分譲住宅は、長期優良住宅かつZEH水準が標準となるため減税制度が適用されます。注文住宅の場合は長期優良住宅の認定を取得するかによって変わるため、金額は一概に断定できません。

なお本減税制度は、2025年で終わる可能性があると言われています。住宅ローン減税制度の詳細は、国土交通省の「住宅ローン減税」の項目をご確認ください。

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業とは、新築(注文・分譲住宅含む)購入や住宅リフォームで活用できる制度であり、対象の省エネリフォームをする際に費用の一部を国が補助してくれます。

新築住宅(注文・分譲)を対象とする補助金は「GX志向型住宅:160万円」「長期優良住宅:最大100万円」「ZEH水準住宅:最大60万円」の3つがメインです。

アーレックスの分譲住宅は「長期優良住宅:最大100万円」に該当し、その内の「建替前に居住していた住宅等を除却する場合:100万円」には該当しないため「それ以外の場合:80万円」が適用されます。

「GX志向型住宅:160万円」は、分譲住宅では補助要件を満たしていません。しかし注文住宅であれば、以下の対応をすべて満たせば、要件をクリアできる可能性があります。

●断熱材やサッシのグレードを上げる。
●省エネ設備(エコキュートなど)を導入する。
●床暖房設備を外す。

子育てグリーン住宅支援事業は「子育て」と記載されていますが、条件を満たせば省エネリフォームを検討している全世帯の方が対象となります。

詳細は、国土交通省の「子育てグリーン住宅支援事業について」の項目をご確認ください。

補助金の申請から受給までの流れ

補助金の申請から受給までの大まかな流れは以下の通りです。

①受給を希望する補助金を見つけ、対象かどうかを丁寧に確認する。
②必要書類などを事前に確認し、書類を作成・申請する。
③審査を受ける(審査を通過すると補助金が交付される権利を得られる)。
④補助金を受給する。

補助金によって対象となる条件や期限は大きく異なるため、公募要項(制度概要を説明した書類)をしっかりと確認しておきましょう。

また2025年では利用可能な補助金が翌年も継続されるとは限らず、条件や補助額が変更される可能性もあります。利用を検討する際に、補助金を交付している国土交通省や名古屋市のホームページにて詳細を把握することが重要です。

補助金を活用して上手に名古屋で住宅を購入しよう!

補助金には、全国で利用できるものから名古屋市のみで利用できるものまで様々な種類があります。

今回紹介した補助金をうまく活用すれば、名古屋で一戸建てを購入する際に費用を節約できるかもしれません。ただし補助金の種類によっては併用できないこともあるため、必要条件とあわせて併用の有無もチェックしておきましょう。

また補助金は申請しなければ利用できないものがほとんどです。申請期限も決められているケースが大半であるため、利用を検討する場合は十分に注意しなければなりません。

アーレックスでは愛知・名古屋で住宅を購入する際の様々なご相談を受け付けております。補助金関連での疑問点やお悩みがある場合も、ぜひ一度ご相談ください。

※本記事の情報は、2025年1月のものです。
 補助の内容や条件が変わっていたり、補助金制度自体が終了している
 場合もあるため、詳細は国土交通省や名古屋市のホームページをご確認ください。