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2025.02.06

いまさら聞けないZEHの基本。
メリット・デメリットや補助金制度について解説。

ニュースでも度々取り上げられている「ZEH(ゼッチ)」。SDGs(エス・ディー・ジーズ)や脱炭素など、地球に優しい取り組みが増えている中で、ZEHもその代表的な一つにあたります。

では、みなさんはZEHがどのような制度なのか詳しく知っていますか? 今回はZEHの詳しい概要やメリット・デメリット、補助金制度など、マイホームを検討する前に知っておきたいZEHのポイントについてまとめました。

そもそもZEH(ゼッチ)って何?

ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとった略語です。

日々の暮らしで消費するエネルギー量よりも、創り出すエネルギー量が上回る住宅のことを指します。つまり「使う電気」と「創る電気」の収支がほぼゼロになる住宅です。ZEHの基準を満たすためには、建物の高断熱化や省エネルギー設備の導入、太陽光発電による電力創出などが必要となります。

低炭素社会や人々の快適な暮らしの実現を目指す、政府のエネルギー基本計画にも目標数値が掲げられている地球に優しい住まいをZEHといいます。

ZEH(ゼッチ)の主な種類

ひとくくりにZEHと言っても、いくつかの種類が存在します。まずは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

外皮の高断熱化及び、高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーなどにより、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ、またはマイナスの住宅。
※外皮とは、建物の内部と外部を分けている壁や天井などの境界のこと。
 一次エネルギー消費量とは、冷暖房や給湯、照明、家電などの設備機器で使用するエネルギーのこと。

Nearly ZEH(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEHを見据えた先進住宅として、外皮の高断熱化及び、高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーなどにより、年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅。

ZEH Oriented(ゼロ・エネルギー・ハウス指向型住宅)

ZEHを指向した先進的な住宅として、外皮の高断熱化及び、高効率な省エネルギー設備を備えた住宅(※都市部狭小地に建築された住宅に限る)。
※都市部狭小地とは、北側斜線制限の対象となる用途地域などであり、敷地面積が8 5㎡未満である土地。 但し、平屋建ての場合は除く。

●アーレックスでは、メリットを十分に享受できる「ZEH」を推奨しています。

ZEH(ゼッチ)のメリット・デメリット

メリットが多いZEHですが、もちろんデメリットもあります。ZEH導入後に後悔しないためにも、メリットとデメリットを深く理解しておきましょう。

ZEHのメリット

光熱費削減につながる

建物が高断熱化することで冷暖房を効率よく使えるようにし、無駄な電力を生み出さない省エネルギー設備の導入や、太陽光発電による自家発電などを組み合わせることで光熱費を削減できます。また、太陽光発電で余った電力を電力会社に売電し、収益を得ることも可能です。

災害時に非常電力を備えられる

太陽光発電などで創り出した電力を蓄えておける蓄電池を導入すれば、停電や自然災害時の非常電力として使えるため安心です。

高く売却できる可能性がある

今後の新築住宅はZEHがスタンダードになるといわれています。ZEHの場合、資産価値が高く見積もられ、将来的に住宅を高値で売却できる可能性があります。

健康で快適な暮らしができる

建物を高断熱化することで、「夏は涼しく、冬は暖かい」快適な環境で過ごせます。部屋同士の気温差が小さくなることで、急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックによる脳卒中や心筋梗塞などのリスク軽減につながります。

ZEHのデメリット

天候によって発電量が変化する

太陽光発電は、自然の太陽光エネルギーによって電力を創り出します。曇りや雨などの天候の悪い日や、日照時間の短い冬は発電量が減少するため、常に安定した電力を得られない場合があります。また、使用しなかった余剰電力を電力会社に売電できますが、売電価格は減少傾向にあるため、過度な収益の期待はできません。

周辺環境によって発電量が変化する

「近隣にビルやマンションが建築された」「隣の土地に3階建ての家が建築された」など、予期せぬ日照阻害が発生した場合、太陽光パネルに影が落ちることによって十分な日照を受けられなくなり、発電量や売電収入が減少する場合があります。

設備投資やメンテナンス費用がかかる

太陽光発電設備をはじめとする各種省エネルギー設備を導入するための設備投資費用がかかります。また設備を長く使用するためには、定期的なメンテナンス費用も必要となります。 とはいえ、光熱費の削減効果やZEH住宅の資産価値が高く見積もられる可能性を考慮すると、長期的観点ではコストを回収できると考えられます。

デザインが制限される可能性がある

太陽光発電パネルを導入する必要があるため、間取りや屋根のデザインなどに設計上の制限を受ける可能性があります。

ZEH(ゼッチ)の補助金制度について

環境省、国土交通省、経済産業省の3省が連携して支援事業を推進しているため、補助金を利用してお得にZEH住宅を建てることができる可能性があります。ZEH住宅を建てるには従来の住宅より設備投資が必要ですが、様々な要件を満たすことで補助金を受け取ることができます。

ZEH支援制度の内容や補助金額は要件によって様々です。また、制度の内容や補助金の金額は毎年変わるため、常に各省庁が発信している最新情報をチェックする必要があります。

ZEH住宅の補助金制度を利用する場合、ZEHビルダー登録をして認定された建築会社にて住宅を建てる必要があります。アーレックスは、ZEHビルダー登録済の認定建築会社となっていますので、ZEHのご相談や詳しい内容について、気軽にアーレックスの担当者へお問い合わせください。

アーレックスのZEH(ゼッチ)対応について

アーレックスは、ZEH基準である高断熱化の指標「UA値 0.60 以下」と、エネルギー消費量の指標「BEI 0.80以下」を標準仕様で満たしているため、全物件が「ZEH水準」となっています。しかし「ZEH」ではないため、太陽光発電による電力創出など、創エネ設備の追加措置が必要となります。

アーレックスの標準仕様に太陽光発電設備を搭載する場合、平均して約4.0~5.0kWの容量で「ZEH」基準を満たすことができます。
※必要な容量や発電効率は、建物の間取りや屋根形状、パネルの設置方位角、傾斜角度などによって変わります。

またアーレックスでは、災害時の非常用電源や電気代の節約、太陽光発電設備で発電した電気の自給自足など、相乗効果が期待される蓄電池のご提案も可能です。

まずはZEHの基本を知ることから始めましょう!

これからの住宅スタイルの当たり前になっていくといわれている「ZEH(ゼッチ)」。「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ一度弊社へお問い合わせください。