引っ越し前に押さえておきたい!
インテリア選びの基本ルール。
新居に移る際、あわせて購入しておきたいのがインテリア。便利でおしゃれな家具を揃えれば、新生活はさらに楽しいものになるでしょう。ついつい購入したくなってしまうインテリアですが、結局使わなくなったり、新居に合わなかったりすることもありえるため、よく考えて選ばなければなりません。今回は、引っ越し前に押さえておきたいインテリア選びの基本的なポイントを紹介します。
新居のサイズを総チェック。どこを測れば良い?
インテリアを購入する前に、まずやっておきたいのが新居の採寸。せっかく家具を購入したにも関わらず、スペースにぴったりと収まらなかったり、ドアを通れず部屋に入れなかったりするケースもありえます。分譲住宅や注文住宅に関わらず、購入前に検討している場所のサイズ感をしっかりと把握しておきましょう。
玄関、廊下、階段、部屋の入口など
必ず測定しておく必要があるのは、家具を搬入する際に通る部分です。「ぎりぎり通れると思っていたら引っかかってしまった…」ということがないように、余裕を持って搬入できる正確なサイズを測っておきましょう。
床面積と天井高
インテリアのレイアウトを決めるためには、空間の広さを把握しておくことが重要。特に天井高は測り忘れやすいので、タンスや本棚などの収納家具を設置する予定の部屋は、しっかりとチェックしておきましょう。梁がある場所など、部分的に天井高が低くなっている場所もあるため、忘れないようにメモしておくのがおすすめです。
窓
入居後、なくて困るものの一つにカーテンがあります。基本的に新居には設置されていないので、忘れてしまうと外からの視線や直射日光を防げない状態になってしまいます。入居してすぐにカーテンを取り付けられるよう、事前に窓やカーテンレールのサイズを測っておき、購入が必要な場合は早めに準備しておきましょう。窓はインテリアのレイアウトにも関わる部分なので、位置も記録しておいてください。
押入れ、物置、クローゼット
押入れやクローゼットが備え付けられている場合は、開口部の広さや内寸を測っておきましょう。容量が把握できるのに加え、収納ケースを購入する際の参考にもなります。
キッチン
放熱の関係上、冷蔵庫は空間に余裕を持って設置する必要があります。ドアが問題なく開閉できるか、コンセントが近くにあるかといったポイントもチェックしつつ、設置場所のサイズを測りましょう。また食器棚を置く場所もあわせて確認しておいてください。
洗濯機置場
洗濯機は「サイズが合わなくて設置できなかった…」というトラブルが非常に発生しやすいアイテムの一つ。防水パンの内寸はもちろん、周囲の空間や給水口・排水溝の位置、入り口の大きさまでしっかり測定しておく必要があります。特にドラム式洗濯機は設置場所を選ぶことが多いので、購入を予定しているのであれば細かく採寸しておきましょう。
購入済みの家具を設置する場所
すでに家具やインテリア雑貨を購入しているのであれば、設置する場所も事前に決めておくのがおすすめです。あらかじめサイズを測っておき、適切な設置場所を検討しておきましょう。
インテリア選びで気をつけたいポイント
新居のサイズを測ったら、いよいよ次はインテリアの購入。家具は決して安いものではないため、失敗しないようにポイントを押さえておきましょう。
適切なサイズを選ぶ
家具のサイズは、部屋に入れば良いというわけではありません。必要以上に大きいと圧迫感が出たり、通行の妨げになることもあります。一見収まりが良くても「チェアを引いたら後ろを通れなくなる」「扉や引き出しを動かすスペースが足りなくて使いづらい」といったトラブルが生じることも…。
そのため、インテリアを選ぶ際は普段の生活動線を意識しつつ、「実際に使ったらどうなるか」を考えることが大切です。しっかりとシミュレーションを行えば、「このサイズだと使いにくい」「狭苦しく感じそう」といった問題点が見えてきます。ぴったりだと思ったサイズよりも、少しだけ余裕を持たせるのが望ましいでしょう。
色調を統一し、壁や床との相性も考慮する
インテリアの色調は、なるべく統一性を持たせてコーディネートするのがおすすめ。一つひとつがおしゃれでも、バラバラな色調の家具を集めると、落ち着きのない部屋になってしまいます。加えて、ツヤや手触りといった質感も近いもので揃えるとさらに統一感が生まれます。また壁・床・天井・建具のカラーとの相性も考慮して選びましょう。
家族と相談する
私室用のインテリアはともかく、リビングやダイニングに置くインテリアはみんなで使うものです。大きな家具から小物にいたるまで、家族全員で相談し、理想的なデザインやサイズのものを選んでください。
予算を決めておく
インテリア選びは楽しすぎるあまり、必要のないものや高級なものまでついつい購入してしまいがち。「気づいたら価格が大変なことになってしまった…」といったこともありえます。新生活で節約を強いられないように予算を決めて、その範囲内に収まるよう計画して購入しましょう。
部屋ごとの上手なインテリアの選び方
部屋の用途によっても、ふさわしいインテリアは異なります。続いては、各部屋のベストな家具の選び方を紹介します。
リビング
リビングの主役といえばソファ。家族全員がくつろげる空間であるために、リビングにはみんながゆったりと腰掛けられるソファを選びたいものです。柔らかさはもちろん、背もたれやフットレストなどにもこだわって選びましょう。来客時のことも考えて、余裕のあるサイズのソファやスタイルを変えられる3wayソファなどを選ぶのもおすすめです。
また、テレビ台(テレビボード)も注目すべきポイント。テレビを置くためだけの家具と思われがちですが、リビングの収納場所としての役割も果たしています。適切なデザインのものを選べば、スッキリ&機能的なリビングが出来上がるので、どの程度のサイズが必要なのか確認してみましょう。
ダイニング
ダイニングの主役であるテーブルには、大きく分けて“角テーブル”と“丸テーブル”があります。基本的には、人数に合わせたサイズのものを選べば良いのですが、重要なのは使い勝手。料理を運ぶ時のことを考え、なるべくスペースに余裕を持たせた形状&サイズのものを選びましょう。将来、家族が増える予定であれば、伸長式のテーブルが便利です。
寝室
寝室(ベッドルーム)の中心となる家具といえばベッドですよね。快適なベッド選びで最も重要なのは、使う人が心地よく眠れること。マットレスの柔らかさだけでなく、サイズや形状にも気を配らなければなりません。
また、寝室はリビングやダイニングに比べるとスペースが小さいことが多いため、ベッドも大きすぎないものを選ぶと良いでしょう。圧迫感を感じそうな時は、背の低いローベッドを選び、キャビネットの背丈も合わせるのがベスト。さらに、落ち着いた色調のインテリアと合わせれば、眠りやすい雰囲気の部屋をつくることができます。
カーテン・ラグ・照明の選び方は?
新居には、原則としてカーテンが付いていません。また、ダウンライトのような“直付け”タイプを除いて、照明も付いていないことがほとんどです。さらに新しい床を守ることを考えると、ラグやカーペットも敷くのが望ましいでしょう。では、これらの家具はどのように選べば良いのでしょうか。
カーテン
最も重要なのは機能性です。カーテンは、目隠し・遮光・遮音・遮熱など、様々な役割を果たしています。日差しが良く差し込む部屋にはUVカット機能付きのカーテンが、寝室には遮光性能の高いカーテンがふさわしいでしょう。
また周囲とのバランスを考慮してカラーやデザインを選ぶ必要があります。想像ができない場合は、最初はとりあえず安価なカーテンを付けておき、しばらく生活した後、最適なものを買うのも良いでしょう。
さらに、色がもたらす効果も注目すべきポイント。赤色にはテンションを高める作用が、緑色にはリラックス効果が、青色には集中力を高める効果があります。部屋の用途によって色を使い分け、カラーコーディネートを楽しんでみてください。
ラグ・カーペット
基本的にカーテンと同様、部屋の用途や周囲とのバランスを考慮したカラーのものを選びましょう。また、ラグが比較的小さいものを指すのに対し、カーペットは大きいサイズのものを指します。
チェアやテーブルによる床の傷つき防止や、室内のアクセント程度で構わないのであればラグがおすすめ。逆に、生活音やハウスダストの防止、滑り止めなどが目的であれば、大きめのカーペットが向いています。
照明
リビングなど、部屋全体を明るくしたい場合にはシーリングライトがベスト。部分的に明るくしたい場所には、ダウンライトやフロアライトが向いています。
アクセントを付けたいのであれば、天井から吊るすペンダントライトや、壁に設置するブラケットなどもおすすめ。さらに照明の光の色にも気を配るのであれば、リビングや寝室には温かみのある電球色が、勉強部屋や書斎には青みがかっていて集中力を高めてくれる昼光色が、自然な明るさがほしい空間には昼白色が向いています。
事前の点検・採寸が後悔しないインテリア選びの鍵!
新居のインテリアは、充実した新生活を送れるよう、細部までこだわって選びたいもの。まずはしっかりと新居内の点検・採寸を行い、インテリアを配置した空間をイメージしてみてください。そのうえで、部屋やアイテムごとのポイントに配慮して選べば、最適なインテリアを揃えられるはず! ぜひインテリア選びを成功させて、最高の新生活をスタートさせましょう。