土地を活かした施工事例シリーズ vol.1
私たちアーレックスはデザイン性を追求するとともに、その土地が持つ環境・風土・景色を最大限に活かして企画・設計しています。当社の設計デザイナーやコーディネーターたちが直接現地まで足を運び、採光・通風・動線計画など、その場所でしか実現できない暮らしやすさを具現化。アーレックスのつくり手たちの経験と技術によって、その土地でしか叶わない特別な一邸をつくり上げています。
そんな“立地”のポテンシャルを存分に活かした施工事例を本コラムではシリーズでお届け。第一弾の今回は、一見マイナスイメージのある敷地をアイデアと工夫でプラスに変換した2つの事例を紹介していきます。
プライバシーも日当たりも確保した角地の家(千種区赤坂町)
まず紹介するのは、街路樹のある遊歩道に隣接した緑豊かな場所に建てられた一邸。角地ということもあり、日当たりが良く開放感がある一方で、遊歩道は人通りが多く、人目につきやすいというデメリットがありました。
そこで遊歩道に面した西側に中庭を設け、周りにコの字型の壁を設置。外からの視線を気にせずくつろげるだけでなく、セカンドリビングとしても利用できるテラススペースとしました。さらに中庭の壁には、外を歩く人の目線よりも高い位置にスリットを計画。外部からの視線をカットしつつ、そよ風に揺れる葉の音も取り込んでくれます。
また、将来的に南側に建物が建ったとしても日当たりを確保できるように、リビングをテラス横の北側に配置。加えて、テラスの南側の屋根を低くすることで、リビングにあたたかな陽の光が差し込むよう配慮しました。さらにLDKには、カーテンではなく障子を採用しているため、障子を閉めることで陽の光が柔らかくなり落ち着いた空間に。プライバシーを守りつつ、様々な建築的要素によって自然との対話を試みた成功事例です。
変形地に建てられた耐震&日当たり抜群の家(知立市八ツ田町Ⅱ)
三角形の変形地に建てられた一邸。南は全て隣の建物に覆われており、日当たりも悪い立地条件でした。しかし、建物の外形を敷地形状に合わせて三角形にプランすることで敷地を有効活用。3帖の広い洗面室や8帖の主寝室を可能にしました。また、南側のリビングには吹き抜けを計画し、ワイドな高窓を設けることで十分な採光を確保。さらに敷地の最先端には庭を計画し、日当たりの問題を解決しました。
通常、三角形のような形の建物は、耐久性の最高ランク「耐震等級3」の取得が難しいのが現状。しかしこの建物では、社内の構造設計士が構造計算の調整を行い、耐震等級3の性能評価を取得しています。設計士のアイデアと工夫、そして構造設計士の経験と技術で、明るく開放的かつ整形プランにはない空間の豊かさが実現しました。
土地の条件をプランに活かしつつ、デザイン性の高い住宅を生み出してきたアーレックス。キャリアを積み重ねた建築家・構造設計士・コーディネーター・エクステリアデザイナーなど、住空間のプロフェッショナルがチームとなり、土地の声を感じ取った“唯一無二”の住宅をつくり続けています。
デザイン性と機能性、そしてそこに住まう人を一番に考えたつくり手たちの想い。実際に私たちの住宅を見ていただければ、そのすべてを肌で感じられるはずです。今後も立地に特化したコラムをお届けしていきますので、第2弾もお楽しみに!