注文住宅完成までの具体的な流れと
建つまでにかかる期間の目安とは?
多くの方にとって家づくりは一生に一回。だからこそ、分からないまま進めていって失敗したくはありませんよね。注文住宅を建てる場合、その流れを事前に把握しておくと先の見通しが立てやすく、家づくりを計画的に進められます。家づくりがスムーズに進むことで、余計なストレスも発生せず、理想の家づくりを実現しやすくなるでしょう。今回は、注文住宅が完成するまでの流れや期間について詳しく解説します。
注文住宅完成までの具体的な流れ
まずは注文住宅が完成するまでの流れをおおまかに見ていきましょう。
資料請求・展示場見学
家づくりについて考え始めたら、まずは住宅の情報収集から始めましょう。住宅メーカーの資料請求をしたり展示場に足を運んだりして、家づくりの基礎知識を学ぶことが大切です。家族と話し合い、譲れないポイントなども出し合いましょう。SNSなどで好みの間取りやデザインを見つけるのもいいですね。
資金計画
家づくりにかけられる予算を決めましょう。頭金はどれくらい出せるか?ローンはいくら組むか?返済期間は?家づくりにかかるお金は土地代と建築代だけではありません。このタイミングで、家づくりにかかる資金についても勉強しておきたいですね。大きな買い物だからこそ予算崩れがないように、最初の段階で細かく決めておくことが大切です。
土地探し&住宅メーカーを決める
ある程度建てたい家のイメージが固まったら、依頼する住宅メーカーを決めましょう。デザイン性と資金面から考慮すれば、おのずと住宅メーカーは絞られてきます。複数のメーカーに同じ条件で相見積もりをとり、一番理想を実現してくれそうな住宅メーカーを選びましょう。土地を所有していない場合は、並行して土地探しも行います。土地探しを相談できる住宅メーカーに建築を依頼するのもひとつの手段です。
工事請負契約
注文住宅を依頼する住宅メーカーが決まったら、見積り概算をもとに工事請負契約を結びます。契約内容をしっかりと確認し、あとで契約変更による追加費用がかからないように注意しましょう。また、住宅メーカーによってはここで手付金(建築費の最高10%)が必要になるケースがあるため、心づもりをしておきましょう。
詳細打ち合わせ&プラン決定
工事請負契約を結んだら打ち合わせを重ね、より詳細なプランを決定していきます。このタイミングで住宅ローンの仮審査に申し込んでおくと、その後の取引がスムーズになります。
着工
いよいよ着工です。希望があれば着工前に地鎮祭を行います。また家の骨組みが完成したときに上棟式をする場合もあります。自分たちはどうするかをあらかじめ決めておくと良いでしょう。
竣工・引き渡し
住まいが完成したら市町村区の完了検査を受け、建築確認申請のとおりに建てられていれば検査済証が発行されます。その後施主立会いのもと最終チェックを行い、問題なければ引き渡しとなります。
注文住宅が建つまでにかかる期間
注文住宅が建つまでにかかる期間は、土地があるかないかで大きく異なります。それぞれの状況別に、家が建つまでの期間をみていきましょう。
すでに土地を所有している場合
土地を所有している場合、注文住宅が建つまでの期間は早くて8ヶ月、長くて1年ほどみておいたほうがいいでしょう。依頼する住宅メーカーがスムーズに決まったとしても、プランの打ち合わせ、工事請負契約の締結、住宅ローン審査などで着工までは3〜5ヶ月はかかります。確認申請などの着工準備期間が1ヶ月ほど。着工に入れば、引き渡しまでの平均期間は約4〜5ヶ月です。途中天候不良やトラブルで工事がストップする可能性もあります。家づくりの計画は余裕をもって進めていきましょう。
土地探しから始める場合
土地探しから始める場合、家づくりの期間は少なくとも10ヶ月〜1年半ぐらいはみておきましょう。理想の土地にすぐに出会えるとは限りません。土地が決まるまでに、最低でも3ヶ月はかかると思っていてください。少しでも早い完成を望むなら、家づくりをなんとなく考え始めた時点で、不動産情報サイトなどで相場価格や情報を集めておくとよいでしょう。
完成させたい時期に合わせて動き出すことが大切
例えば子どもの入園・入学に合わせて引っ越したいなどの希望があるのなら、注文住宅を完成させたい時期から逆算して行動する必要があります。入居したい時期の最低でも1年前ぐらいには、住宅メーカーを探すよう動き出しましょう。事前に建てたい家のイメージや間取り・予算を明確にしておくと、住宅メーカー選びがスムーズに進みます。
注文住宅完成までの流れや家づくりにかかる期間について解説しました。時間的に余裕を持って行動し、計画的に進めることで心にもゆとりが生まれます。一生に一度の家づくりを思い出深いものにしてくださいね。